スポーツ指導者をやっています。
指導しているチームの結果がなかなか出ず悩んでいます。
もっと学ばなければと思っていますが、良い方法が知りたいです。
今回は、このような悩みに対して、この書籍をもとに解決していきたいと思います。
今回紹介する書籍は、【スラムダンク勝利学】(著者:スポーツドクター辻秀一さん)です。【スラムダンク勝利学】は、有名バスケットボール漫画スラムダンクを通して、スポーツ指導者にとって新しい気付きをもたらしてくれる最高の書籍です。
スラムダンク安西先生の指導法もまとめてみました。
≫【スラムダンク安西先生より学ぶ声かけの重要性】選手に成功する姿を想像させよう
早速見て行きましょう!
coachの資質とは?
【スラムダンク勝利学】に載っていたCOHCH(コーチ)の資質とは以下のとおりです。(アメリカのジュニア指導書が大元らしいです)
COACH(コーチ)の資質とは?
C・・・Comprehension(理解力)
O・・・Outlook(前途の見通し)
A・・・Affection(愛情)
C・・・Character(人間性)
H・・・Humor(ユーモア)
COACHという字の頭文字をとっています。
どれもコーチにとって欠かせない要素ですので1つずつみていきましょう。
C・・・Comprehension(理解力)
チームスポーツを行うにあたって、最も必要な能力の一つは人間として様々な特徴のあるプレーヤーを理解することです。
また、コーチである以上人間として広く選手を理解するのと同じように、選手の一人ひとりの力量を理解し、チームの戦略的な特徴を理解し、そして相手チームのスカウティングにより、ゲームをよく読み、理解するという力が必要です。
引用元:スラムダンク勝利学
選手一人ひとりを理解するということは、当たり前のことのようで難しい。
サッカーでも、高校サッカーでポジションをコンバートされて花開いた選手もたくさんいます。(内田篤人さんはフォーワードからサイドバックにコンバートされ世界的選手になりました)
このように、選手の特性を理解するという能力がコーチには必要です。
✔️コーチに必要な要素その1・・・理解力
O・・・Outlook(前途の見通し)
コーチ独自の展望と目標を持つことが重要です。コーチは楽しませること、心技体を変化させること、チームを勝利に導くことの三つをバランスよく常に考え、シーズンの計画を立てるとともに、いま自分のチームには何が必要であるのかをいつも考え、実践するのです。
この三つのバランスを保った展望をしっかり持っているのが、素晴らしいコーチと言えるでしょう。
引用元:スラムダンク勝利学
前途の見直しとは、簡単に言うと、自分のチームに何が必要なのかを見極めるということです。そのためには、コーチ自身が目標を掲げ、以下の3つを考え、実践することが重要です。
1:楽しませること
2:心技体を変化させること
3:チームを勝利に導くこと
スラムダンクの安西先生は、この3つをうまく実践しており、現代のコーチにも学びになる部分がかなり多いです。
≫【スラムダンク安西先生より学ぶ声かけの重要性】選手に成功する姿を想像させよう
ぜひ参考にしてみてください!
✔️コーチに必要な要素その2・・・前途の見通し
A・・・Affection(愛情)
コーチはバスケットボールに対する愛情を誰よりも持っていなければなりません。バスケットボールは人生そのものに通じるもので、そこから学ぶことは人間成長にも欠かすことのできないものです。
単なる好きだという趣味の領域を超えた上でバスケットボールを捉え、愛情を持って指導する姿勢こそが選手を変え、成長させることでしょう。
また、バスケットボールへの愛情はチームや選手一人ひとりに対する愛情にも、当然つながってきます。
選手を運動神経や性格や外見などで区別などしてしまってはいないでしょうか?愛情は平等を前提に存在します。不平等は愛情とは呼びません。
引用元:スラムダンク勝利学
ここでは、バスケットボールについての話ですが、どんなスポーツにおいても、コーチ自身が、その競技を心から愛し、情熱を持つことが子供たちの成長にもつながります。
好きはうまさへの第一歩!
あなたの心にもある競技への愛情、情熱が、選手にもきっと伝わり、どんどん競技を好きになっていくことでしょう!
✔️コーチに必要な要素その3・・・愛情
C・・・Character(人間性)
言葉や行動を通して、コーチ自身の「挑戦・励まし」などの哲学をバスケットボールにより、選手に伝えていくことが、大きな役目です。
選手は自分の鏡です。自分の言うことを聞け、しかし自分の態度や行動はまったく違うでは、選手が言うことを聞くはずもありません。
選手がどこかで全力投球できないのであれば、コーチ自身にそのようなところがないか自己反省してみるべきですし、選手が時間を守らなければ、コーチ自身が時間にルーズであったり、整理整頓を一年生に強要するのであれば、自分自身の生活がどうであるかを常に振り返る必要があると思います。
引用元:スラムダンク勝利学
試合に負けた原因を選手に押し付けるコーチがたまにいますが、負けた原因を自分ごととして捉え、「チームが力を発揮できていないのはコーチにも原因がある」ということに気付く必要があります。
この点で、スラムダンクの田岡監督は、「試合に負けた原因は全て自分にある」と言って選手に責任を押し付けるようなことはありません。(コーチの鏡です)
✔️コーチに必要な要素その4・・・人間性
H・・・Humor(ユーモア)
特別な結果を求めるなら、誰もやっていないような厳しい練習を、また誰もがやっていないほど楽しくやれる環境を作ることです。このことが素晴らしいコーチの条件といっても過言ではないはずです。
また、ユーモアはスポーツ心理学上、失敗の記憶を残さないための重要な手段でもあります。
うまくなるために練習しているはずが、そこに伴う数々の失敗が記憶に残り、本番の時に我々を悩ませます。
練習の成果をより上げ、本番で実力を発揮するためには、このマイナスな記憶をユーモアセンスが解決してくれます。
せっかく、厳しい練習をするのならそのような記憶への影響を考えた環境作りが本物のコーチには望まれることでしょう。
引用元:スラムダンク勝利学
勝つためにユーモアが必要なのは個人的にすごく共感できます。
「勝ちたい」「うまくなりたい」必死にトレーニングに励む選手たちに対して、時には厳しく、時にはユーモアで笑顔を与えるのもコーチの役目の一つだと思います。
伸び悩んでいる選手があなたのユーモアによって、マイナスの要素がなくなり、選手のモチベーションが大きく変化していくかもしれません。
✔️コーチに必要な要素その5・・・ユーモア
最後に
今回は、【スラムダンク勝利学】より、コーチに必要な要素5選というテーマで記事を書きました。
あなたはいくつ当てはまりましたか?
この要素が全てではないですが、どれもコーチにとって必要な要素なのではないかと思います。
僕自身もコーチとして活動していますが、今回の5つの要素である、
1:理解力、2:前途の見直し、3:愛情、4:人間性、5:ユーモアをもっと意識して子供の良さをどんどん引き出していけたらと思っています。
今回の記事が少しでも役に立ってくれたら幸いです。
あなたの挑戦を心から応援しております!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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