暗号資産を使った低リスク投資デルタニュートラルについて知りたいです。
始め方を教えてください。
こんなお悩みを解決します。
「ビットコインなどの暗号資産の価格変動が激しすぎて困る」
そんなあなたに紹介するのがデルタニュートラル作戦です。
デルタニュートラル作戦とは、あなたが保有しているビットコインと同じ量のビットコインをショート(売り)し、金利をもらうことで寝てる間にもビットコインが増えていくという作戦です。
「絶対怪しい」なんて思ってしまいますよね。
僕も最初は「怪しい」と思っていましたが、仕組みをしっかり理解することで、デルタニュートラル作戦がいかに手堅い投資なのかということに気付きました。
今回の記事では、暗号資産ビットコインを使った低リスク投資デルタニュートラルの仕組みや始め方まで詳しく解説していきますので一緒に学んでいきましょう。
それでは早速見ていきましょう!
デルタニュートラル作戦って何?
まず、デルタニュートラルについて解説していきます。
デルタニュートラルとは・・・
デルタニュートラルとは・・・投資資産の価格が上がっても下がっても法定通貨建ての資産の評価額は変わらない状態
「ちょっと何言ってるかわからないです」って感じですよね。
というあなたのために詳しくみていきましょう。
例えば、あなたが保有しているとする1ビットコイン(日本円で600万円だとします)を海外の取引所に送金し、その1ビットコインを証拠金としてレバレッジ1倍で同じ量の1ビットコインをショート(売りポジション)します。
それにより、ビットコインの価格が変動しても利益も損も出ていない±0円という状態になります。(これがデルタニュートラルの状態)
表にすると以下のようになります。
1ビットコイン購入時の価格 | 600万円 |
現物の値段 | 600万円 |
ショート(売りポジション) | −600万円 |
合計 | 0円 |
仮に、あなたが2ビットコインを持っていれば1,200万円のショートポジション、0.5ビットコインなら300万円のショートポジションを持ち、±0の状態を作ります。(もっと少ない量でもやり方は変わりません)
「±0円なのに何の意味があるの?」と思われたかもしれませんが、このニュートラルな状態こそが手堅い投資につながりますので覚えておきましょう。
デルタニュートラルとは・・・利益も損もない±0の状態
ファンディングレートで利益を出す
さて、ここからが本題です。あなたが1番気になっている、どのような仕組みで利益が出るのかというところについて詳しく見ていきましょう。
デルタニュートラル作戦とは、±0の状態で海外取引所からのファンディングレートという金利を受け取り、それがあなたの利益になっていくという仕組みです。
ファンディングレート・・・資金調達率という手数料
ファンディングレートとは海外取引所で発生する手数料のことで、相場の状況で変動していきます。
ロングポジション | ショートポジション | |
ファンディングレートがプラス | 手数料を払う | 手数料をもらう |
ファンディングレートがマイナス | 手数料をもらう | 手数料を払う |
手数料については、上の表のような状態になっており、デルタニュートラル作戦では、あえてショートポジションを取り、ファンディングレートがプラスの時に発生する手数料を狙います。(ロング市場なのでロングが払いショートがもらう構図になっているから)
下の画像はBYBIT(海外取引所)のファンディングレートです。
▲赤枠の資金調達率(ファンディングレート)が+0.0100%なのでショート側(あなた)が0.0100%の金利をもらうことができます。
ファンディングレートの役割
ファンディングレートの役割とは、需要と供給のバランスを整えることです。
例えば、最近のようにビットコインの価格が上昇しているような状態の時には、「ビットコインを買いたい(ロングポジション)」という人が急増します。
そうすると市場は、ロング>ショートの構図になってしまい、乖離(離れてしまい市場が傾いてしまう)が発生してしまいます。
乖離が発生すると「買われすぎ」「売られすぎ」の状態になってしまい、リスクの高い状態になってしまいます。
そのような状態にならないように、買い(ロング)が多い時にはロング保有者が手数料を払い、売り(ショート)が多い時にはショート保有者が手数料を払うことでバランスが保たれています。
このように需要と供給のバランスを整えることがファンディングレートの役割です。
以上のことを踏まえると、下記のようになります。
ビットコインの価格が上がりやすい相場(ロング)→ロング保有者が手数料を支払う時が多い→ショートポジションのあなたに金利が入る回数が多くなる
ファンディングレートは毎日発生する
ファンディングレートは毎日一定の時間に発生します。
ちなみに世界有数取引所のBYBITでは、日本時間で午前0時、午前8時、午後4時の3回発生します。
»BYBIT資金調達料の計算
先ほどの図でもう一度見てみると、ファンディングレートは基本的に0.01%で設定されている(変動はあります)ことが多いので0.01%×3回(1日)となり1日に約0.03%の金利を受け取ることができます。
年利にすると、0.03%(1日に受け取れる金利)×30日(1ヶ月)×12ヶ月=10.8%になります。
もしあなたが1ビットコイン(600万円分)をショートで所有していたとしたら、少なくとも18,000円/日が金利収入になります。
1ヶ月にすると約540,000円、年にすると約6,480,000円もの金利収入になるんですよ。(やばすぎる)
デルタニュートラル作戦をするならどの取引所がおすすめなの?
デルタニュートラル作戦は、ファンディングレートがある海外の取引所でしかできません。
「仕組みは理解できたけど、デルタニュートラル作戦をするならどの取引所がおすすめなの?」という疑問が出てくると思います。
これについて僕の結論は、BYBIT一択です。
BYBITは世界有数の取引所であり、ファンディングレートが高めに設定されています。
※BYBITでデルタニュートラル作戦ができる通貨は以下の6つです(BTC,ETH,EOS,XRP,BIT,DOT)
ファンディングレート | 金利収入/日 | |
BYBIT | 0.034%/8h | 0.1023%/日 |
Binance | 0.0325%/8h | 0.0975%/日 |
FTX | 0.0021%/8h | 0.0504%/日 |
上の表は、2021年11月のファンディングレートについてのデータですが、世界一の取引所と名高いBinanceよりもファンディングレートが高いことがわかります。
BYBIT推しの理由は他にもあります。
1:日本語対応がしっかりしている
2:高いセキュリティー
3:投資家の与沢翼氏が全力サポート&青汁王子こと三崎優太氏が動画でPR
1:日本語対応がしっかりしている
海外No. 1の取引所と言えば真っ先に名前があがるのが、1日に3兆円の取引量があると言われているBinance(バイナンス)です。
しかし、バイナンスは、現在日本から撤退し、日本語対応もなくなっています。
その点、BYBITでは日本語の対応もしっかりしており、カスタマーサポートがしっかりしていることが特徴です。
2:高いセキュリティー
暗号資産での取引は全てが自己責任です。
特に海外の取引所には、セキュリティーが甘く、ハッキングなどをされるリスクも高まります。
BYBITでは、SSL通信、2段階認証、コールドウォレット、ログイン通知、ハッカー潜入検査などを実施することで、高いセキュリティーを維持しています。
3:投資家の与沢翼氏が全力サポート、青汁王子が動画でPR
日本の投資家で暗号資産に10億円以上を投資している与沢翼氏がBYBIT全力応援を表明しました。
与沢氏の応援宣言でBYBITがより身近な存在になった方も多いはず・・・
▼上記のツイートにもあるSymbol/XYMについての記事も参考までにどうぞ
»【歓喜】BYBITで上場したSymbol/XYMについて詳しく解説
さらに、青汁王子こと三崎優太氏も以下の動画で「取引所はBYBITがおすすめ」と公言しています。
BYBITがおすすめの理由については以上になります。
デルタニュートラル作戦をまとめると・・・
このようになります!
デルタニュートラル作戦のメリット・デメリット
デルタニュートラル作戦の仕組みが理解できたところで、メリットやデメリットについても見ていきましょう。
デルタニュートラル作戦のメリット
1.値動きはほぼ放置!寝ている時も資産が増える
上記は実際の画像ですが、ファンディングレートのプラスが5日のうち4日あり、80%がプラスになっています。(実際はもっと高い数値になると思います)
デルタニュートラル作戦を発動させてから放置しているだけでこの状態です。
初期金額が少なくして発動しているので実感は少ないですが、初期金額が多ければ多いほど金利収入も多くなっていきます。
このように、デルタニュートラル作戦が寝ている間にも資産が増える仕組みだということがわかります。
※慣れないうちは少額からの投資をおすすめします
2.人類最大の発明「複利」が利用できる
あの天才物理学者アルベルト・アインシュタイン曰く「複利は人類による最大の発明だ」という名言がありますが、その人類最大の発明である複利がデルタニュートラル作戦では使用することが可能です。
複利とは、運用で得た利益を引き出さず、元本に再投資する運用方法です。この方法により利子に対してさらに利子がついていくので雪だるまのように資産が増えていくと言われています。
デルタニュートラル作戦で得た利益をさらに投資に回すことで利益がどんどん増えていきます。
3.利回りが下降したらすぐにやめることができる
ビットコインの価格が大幅に下落し、「ファンディングレートがマイナスになってきた」という時は、次回のファンディングレート発生までの間にショートポジションを解消すれば手数料を払う必要がありません。
とは言っても、過去の実績を見てみるとよっぽどのことがない限りマイナスが続く可能性は低いのかなと思っています。(個人的な意見です)
デルタニュートラル作戦のデメリット
次にデメリットです。
1.値上がり時の利益が少ない
ビットコインの価値はどんどん上昇しており、2020年では1ビットコインで約150万円あたりの価格でしたが、2021年は1ビットコインが過去最高の750万円を突破しました。
約5倍の価値になっており、デルタニュートラル作戦よりも「現物を持っていたほうが利回りが高い」ということが起こるかもしれません。
その点、デルタニュートラル作戦は初期金額にもよりますが、価格変動リスクがない代わりに利益は少なめです。
2.日本円建てが取引ができない
デルタニュートラル作戦は海外の取引所で行うので、日本円で取引することができません。
例えばBYBITでは、暗号資産が取引通貨なので、クレジットカードでビットコインを購入して取引をするか、日本の取引所から送金しなければなりません。
特に海外送金する際は、セルフゴックス(別のアドレスに暗号資産を送ってしまうこと)や、手数料の高さに注意が必要です。
日本の取引所から海外取引所への送金時の手数料についてはGMOコインが無料です。
3.カントリーリスク
デルタニュートラル作戦では、海外の取引所を使うので、その国のルールが適用されてしまい、収益を損なう危険があります。
例えば、BYBITがあるシンガポールで暗号資産の取引が禁止(実際は違いますが)になってしまったりすれば、あなたの暗号資産が取り出せなくなってしまったりすることがあるかもしれません。
現実的ではないかもしれませんが、そのようなリスクも頭に入れておくことが必要です。
BYBITでビットコインデルタニュートラルを簡単に始める方法
最後にBYBITでデルタニュートラルを簡単に始める方法をお伝えしていきます。
手順は以下の通りです。
1つずつ見ていきましょう。
1.日本国内取引所でビットコインを購入する
まず、日本国内取引所でビットコインを購入します。(所持している方は飛ばしてください)
おすすめの日本国内暗号資産取引所は2つです。
▼「ビットコインをまだ持っていない」という方は以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
▼国内取引所で購入したビットコインをBYBITに送金する方法
※BYBIT内でもビットコインを購入することが可能です(クレジットカード)
2.BYBITの口座開設
続いてBYBIT公式サイトから口座を開設します。
1.メールアドレスを入力し今すぐ登録をクリック
2.登録したメールアドレスに認証メールが送られてくるので認証画面で入力
BYBITの登録は以上になります。
3.ビットコインをBYBITに送金する
次にビットコインをBYBITに送金します。
BYBIT側での準備
BYBITのサイトで赤枠部分の資産をクリックし、左側上部の合計資産の下にある入金(オレンジに光っている部分)をクリッします。
すると入金画面に移行するので、BTCのウォレットアドレスをコピーします。(コイン部分は必ずBTCになっているか確認)
※【超重要】日本国内の取引所で出金する際には、このアドレスを必ずコピペして使用してください(間違って送信してしまうと暗号資産は戻ってきません)
これでBYBIT側の準備は完了です。
コインチェック側の準備
今回はコインチェックでの送金方法になります。
コインチェックのアプリを開き、ウォレット→ビットコインをクリックします。
すると、ビットコイン残高画面に移行するので送金をクリックします。
ビットコイン送金画面に移行したら、上から順に①送金先のアドレスを入力し、②送金額、③BTCを送金をクリックします。
※何回もになりますが、送信先(先ほどのBYBIT)のアドレスは必ずコピペしてください
以上で送金は完了です。
送金までに時間がかかりますので、送金完了のメールが来るまではドキドキタイムです。
4.BYBITでビットコインをレバレッジ1倍でショートする
BYBITに入金が確認できたら早速デルタニュートラル作戦を発動してみましょう!
BYBITサイト→デリバティブ→インバース無期限→BTCUSDの順にクリック
下記画像(取引画面)の①〜⑤の順番に入力する
①クロス→分離マージンにし、1.00×にします
②指値にします
③レートを100%にします
④レートを100%にすると自動で入力されます
※もしならない場合は取引板の緑の部分の数字を入力してください(画像だと54,904)
⑤売り/ショートをクリックする
注文が約定されたか確認する
注文が約定されると取引画面の下側にある強制決済価格が999999.0という表示になります。これは、100万ドルまでロスカット(強制決済)されないという意味になります。
※999999.0となっていない場合どこかが間違っています
以上でデルタニュートラル作戦が発動されました。
お疲れ様でした^_^
というわけで今回は以上になります。
少し長めの記事になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それではまたお会いしましょう!
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